み教えのはたらき (其の2)

(7月1日・其の1より続)
 親鸞聖人によって顕された浄土真宗の教え、念仏の教え、ナンマンダブツは、特に関東でであわれた方々によって受け継がれました。
 また、ご内室の恵信尼さま、孫の如信さまや、覚如上人へ、そして時を経て蓮如上人へとつながっていきました。

 特に蓮如上人のご在世では、「講」という毎月の集いが持たれ、その折には「正信念仏偈」(正信偈)が讃じられ、念仏、和讃をあじわい、拝読がなされてきたことでしょう。
 そして、蓮如上人がお書きになられた親鸞さまのみ教えを手紙にしたためたられた『御文章』(おふみ)が拝読されていかれたことでしょう。

 念仏の教えが説かれ、話しあい法座が持たれ、味わいつつ、その教えに生きていかれた方々から伝承されてきたのです。
 江戸時代には様々な政策などもあったりましたが、家々にも仏壇がおかれ、それによって家族なども集い合いながら、念仏を称え、聞きあじわってこられたことでしょう。

 「み教え」とは、ただ存在しているのではなく、そのみ教えに生きる方々がいらっしゃった、み教えそのものが生きてはたらいていることなのでありましょう。

 バイオリンによって音が発せられ、その曲にであうものの心に響いて、感涙の思いや、時にはその曲に身をゆだね、酔い、支えられていくように、私にも、念仏のみ教えによって、自分の姿、それは自分を主体に考えることしかできない愚かな心が照らされるとともに、尊いはたらきによって導かれながら、つつまれながら、人生を生きる尊さや、その意義が奏でられていきます。