寄稿カフェ

御同行・落合さんからの寄稿

 曼珠沙華 

 昨夏は秋を短くするほど暑さが長引き、秋彼岸を告げる曼珠沙華も10月に入りようやく堤防、田畑の畔に姿を見せるという異例の気候となりました。

 曼珠沙華は法華経で赤い花を意味する梵語で、ご存じ彼岸花とも呼ばれます。
 地方によっては「舌まがり」「幽霊花」 などあまり良いイメージにない呼ばれかたもあるようですが、花が持つ毒性にちなんだものなのでしょうか。私たちが子供の頃は触らぬようにと、親に教えられたものです。

 今となっては正しい取り扱いのもと活け花に使われたり、元来は中国から渡り広く分布した経緯もあり、球根は「石蒜(せきさん)」と呼ぶ漢方薬として使われるそうです。

 毒にも薬にもなる。秋の訪れを告げ、季節を彩る不思議な花は、今年も私たちの身近で楽しませてくれました。

つきぬけて 天上の紺 曼珠沙華

          合 掌

(※構成都合で原文を編集させていただきました)