称えるまんまが 聞くまんま(其の2)

(9月1日・其の1より続)
 小さな女の子は大きな大きなスーパーの袋を引きずるように家へと向かいます。ところが、大きな荷物を持っている疲れか、一人の不安からか、道の途中で荷物を放り出して泣き出してしまいます。

 周りのカメラマンもどうしたものかとソワソワしていると、女の子は思い出したように首飾りを見つめそして「大丈夫、大丈夫」とつぶやきます。
 それからまた大きな袋を抱え、家に歩き出しました。疲れたらまた、荷物を置き、「大丈夫、大丈夫」といい、それから歩き出します。

 ようやく家にたどり着いた女の子。「ただいま!」とお母さんの胸に飛び込んでいきました。
 女の子は「だいじょうぶ」という自分の声を通して、お母さんの「大丈夫」を聞いていたのです。

 私たちが人生を歩むことは様々なものを抱え、背負い、そして時に立ち止まりながらのことなのでしょう。
 時に放り出したくなることもありますが、そういうわけにはいきません。どうしようもないと立ちすくむ私の側には「大丈夫」と言えることも「安心」もありません。

 その私に「大丈夫」と呼びかけ、私の「安心」と届く、南無阿弥陀仏のはたらきは「嘘、偽りのないまことである」と伝えてくださったのが親鸞様でした。
 南無阿弥陀仏のお念仏の中に、阿弥陀さまのまことを聞かせていただきます。