風のように、水の如く

 春。初夏のような暖かな日もあれば、冬の冷たい風の吹く日もある今日この頃。

 三寒四温とはよく言ったもので、この世は無常、常に変化していることを空気が教えてくれます。
 そんな中に、頭上には桜が微笑み、地には青葉が芽吹き、黄色い蝶が風の中を舞っています。

 時おり吹く風は選り好みをせず、すべての命の身に添います。
 阿弥陀如来の願いは、時には暖かな風のように、寂しく涙を流す私のほほをそっとなでてくれます。

 時には厳しい風のように、怒り、むさぼりに流されそうな私の心を押し戻してくれます。
 風は目には見えませんが、花が揺れる姿で、風の存在がわかります。

 阿弥陀さまは私の目には見えませんが、お念仏の声に阿弥陀のはたらきを感じることができます。
 「いつもそばにいます。」「あなたの居場所はここにあります」という願いが、私の身に添い、私を導き、支えてくださいます。

 絶えず流れ続ける地下水のように、私たちのいのちにはたらきかけ続け、支え続けてくださる阿弥陀さま。

 願われ続けている安心の中で、私たちの新年度の生活が始まります。