義理チョコと仏教

 2月の大きな行事は、知名度的にはもう、15日のお釈迦様のご命日である「涅槃会」よりも、14日の「バレンタイン」の方が高いのかもしれません(涙)。
 バレンタインは、日本では好意を寄せる人にその気持ちを「チョコレート」という形にしてプレゼントするという行事のイメージが定着しています。

 渡す相手によって、意中の人に渡す場合は「本命チョコ」、友人同士でチョコレートを交換し合う「友チョコ」、さらに意中の人ではないけれど、職場の同僚や、関係者に渡す「義理チョコ」というものもあるそうです。

 「義理チョコ」の意味を調べてみると「人とのつきあいの中で仕方なく」と、「しょうがないから」とあまりいい意味ではないようです。しかし、「義理」にはもう一つ意味があるようで、「正しい法則にかなっていること」だそうです。

 仏教では縁起、つまり「世の中のすべてのものは互いに関係しあって存在していますよ」と説きます。「あらゆるものは互いに関係しあっている」という縁起という法則が義理といえましょう。

 すべてのつながりの中で生かされているとみて、そのつながりのおかげさまだなと気づかされるとき、本当の意味で「義理」の大切さを聞かせていただくことができるのではないでしょうか。

 「義理チョコ」とは、この人は大切あの人はそうでないという私の分け隔ての心を、「すべての人とのつながりの中で私が生かされていたんだね」と気づかせて、そこに「ありがとうございます」と、感謝をしていくことができる人に育てさせていく、そんなチョコなのかもしれません。