変身-変えられていく我が身
今年は、仮面ライダーシリーズが始まって五十年を迎える事が報じられていました。
私も、幼い時分、仮面ライダーのまねをして走り回ったり、変身ベルトでポーズを取ったり、雑誌にカード、スナック菓子などに夢中になっていたあの頃の思い出が尽きません。これまで30作品が放映されて来たそうです。
ラジオで石森正太郎さんは、「仮面ライダーは永遠に死なない」とおっしゃったそうで、無量寿の阿弥陀さまのおはたらきや、形を変え品を替え衆生をすくう仏・菩薩の「和光同塵」(わこうどうじん)のようだなと聞いたことでした。
さて、この変身ということですが、変身することによって今までにない能力や強い力がつく、またはイメージチェンジをすることに憧れや、望みを持ちたいと誰もが思うことです。
だから仏法の教えを聞くことも、自分が変わること、有難い、温厚な円い性格に成るように変身するように思われる方もおられます。
ところが、私の無明の心、むさぼりやいかり、愚痴の心は変わることなく留まって、縁あれば常に出てきます。
南无阿弥陀佛のはたらきは私が変わるのでなく、変えられるのです。今まで手を合わすことのなかった身がいつしか、手を合わし、お勤めし、念仏を申している。
そこに私は、浄土に往き生まれ、仏と成らせていただくのです。親鸞聖人は「現生正定聚」(いま、ここでのすくい)と示され、蓮如上人は『御文章』に、「一念発起入正定之聚」と教えてくださっているのです。
また、ご門主様は、「浄土真宗のみ教え」で「み教えを依りどころに生きる者となり 少しずつ 執らわれの心を 離れます 生かされていることに 感謝して むさぼり いかりに 流がされず 穏やかな顔と 優しい言葉 喜びも 悲しみも 分かち合い 日々に 精一杯つとめます」とご教示くださいました。
仏恩報謝の中に生きていく姿へとお育てをいただきます。